自己満足の世界

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10/31(土)


2009/10/31 This is Halloween.


 ちょっと焼きが甘かった。温度設定が難しいな。
 なまじ去年が会心作だっただけに、自分の中のハードルが上がってしまった。


10/30(金)

ターミネーター知事、カリフォルニア州議会に公文書でF*** Youと宣言
 いったい何が始まるんです?
 最後の"Sincerely."が味わい深い。


10/29(木)

「夢幻紳士 回帰篇」読んだ。
 んー。
 基本的に「怪奇篇」の焼き直し。「焼き直し」自体を伏線として再構成する構成力は見事の一言なんだけど……。
 やっぱ、各話は基本的に怪奇篇そのままなので物足りない感じ。もう一要素欲しかったなと言う気はする。
 違いと言えば、夢幻君が怪奇篇の頃より人でなしでなくなったこと。女キャラの迫力が全体的に無くなってること。コマ割は基本的に同じ、変わってるところは「改善」と言うよりはページ数の都合で押し込んだ結果せわしなくなってる感じが強い。
 あと、高橋葉介はこの4、5年は絵柄が安定している。以前はころころ変わってたけど、「幻想篇」のあたりから最近はあまり変わってない感じ。


10/28(水)

「聞き間違い」は耳のせいなの?(R25) - Yahoo!ニュース
>「常に穴が開いている状態の耳は、音を選り分けたりできませんから、結局はどのように脳で処理されるかということになります。なので、『良い耳とは?』と聞かれたら、『聞こうとする積極的な意思がある人の耳』と答えますね」
>
>つまり、「聞こえない」ではなく「聞いてない」ということなんですね。耳のせいにする前に(話している人のせいなんて言語道断!)、自分の“聞く態度”を改める必要があるようです。
 ご存じの方もいらっしゃるだろうが私は右耳が良くなくて右側(向かって左側)から話しかけられるとなかなか聴き取れない。なので自分の右側に他人に立たれるとかなり緊張する。話しかけられても聞き取れないかも知れないという恐れがつきまとうからだ。実際聴き取れず二度三度訊き返してしまうことはままある(相手に不愉快な思いをさせているだろう事は解っていて心苦しいのだが、聴き取れないものを聞こえたふりをするよりマシだろうと思っている)。
 もしこのリンク先の記事を読んだ方に「それは「聞こえない」ではなく「聞いてない」だけだ」「聞き返すのは聞く気がないからだ」と思われるのであればとても不本意だ。


10/27(火)


2009/10/27 空き缶


 大きめの空き缶。直径15.5cm、高さ25cm程度。
 近所で拾ってきた。予定通り。
 あと必要なのはワリバシ。これは家にあるからそれを使う。

 さて、何を作ろうとしてるんでしょうか。

 正解者には抽選で……と言いたいところだが以前mixiで答を呟いてしまったので何もなし。


10/26(月)

死滅病棟: 『仏陀再誕』を見に行ったら楽しいことになった
>仏陀は二五〇〇年前に「東の国で復活する」と宣言して没し、そして今、仏陀が再誕しているらしい。そして仏陀はキリストの父であり、キリスト教も仏陀の教えに影響を受けたものであるという。
 正直、私は「幸福の科学」の主張をよく知らなかった。単に「ごっこ遊び」の延長だろうと思ってあまり(あくまで相対的にだが)悪い印象は持っているわけではなかった。
 つまり、この世を少しでも愉快に生きようとする知恵としての妄想を体系付けて共有しているだけの団体なんだろうと思っていた。
 この団体は「私の前世はお姫様で」「実は自分は世界を救う英雄だった」みたいな妄想を許してくれる場であって、実際はそうじゃないことを知っていながらそう言うことにして楽しむというのはまあそれはそれでアリなんじゃないの、と思っていた。
 しかし。
 んー。
 この方々、ひょっとして本気なのかね。
 本気なら本気で、ちょっと信じる神が脆弱すぎる。
 教祖が「私は釈迦の生まれ変わり」と主張してることは知っていたが、同時に「釈迦の悟りは実は不完全だった。それを私が完成させた」と言う主張をしているものだと思っていた。なぜなら、「釈迦は仏陀になり入滅した」と言うのは仏教の基本であって、入滅したらもはや輪廻(生まれ変わり)しないことも仏教の基本だからだ。
 だから「釈迦の生まれ変わり」を主張するためには本当は「実は悟りが不完全だったのだ」と言うことにせざるを得ない。それをせず「仏陀は復活を宣言して没した」と主張していると言うことは、仏教のごく基本的なところを理解していないことを意味する。いくら何でもこれは隙がありすぎる。
 また、(本来の)キリスト教と仏教も根本的に異なるものであって、決して折衷できるものではない。この辺も各宗教の基本知識があれば絶対に間違わないことだ。
 神を信じること(※仏教では「神」の存在は語られないがここでは便宜的にこの表現を用いる)は全く否定はしない、と言うか神を信じない人間など信頼するに値しないと思っているが、これほどまでに脆弱な神を信じる人間もまた信頼するには値しないと思う。日本は神道に染まりすぎて他教への理解がなさすぎるのではないか。せめて三大宗教の基本くらい理解しておくべきだと思う。


10/25(日)

 兵庫県立美術館へ。
だまし絵展」。
 朝一で行ったのだが、もの凄い混雑で驚く。以前南港にピカソとかミュシャとか見に行ったときはガラガラだったのに。

 それはともかく、騙し絵。
 見に行く前はエッシャーのイメージしか無く、「騙し絵」として仕掛けを面白がる趣向なのだとしたらわざわざ美術館で実物を展示する必然性はないのでは、と思っていたのだが、実際に見てみて納得した。
 立体的な趣向を凝らした作が多く、これはむしろ「実物」を見ないと面白さが判らない。ただ、他の一般的な芸術作は「レプリカ」だと意味が薄れるのに対し、こちらはレプリカでも意味は通じると思う。そう言うのとは「実物」であるべき根拠が違う、と言えるのではないか。
 んなわけで、所謂「アート」な堅苦しい感じの展示じゃなく、私のような素人さんでも面白がれる敷居の低い展覧会という感じ。そのかわりというか、一般的な美術展に較べると客の雰囲気が違ったのはちょっと違和感があった。

 帰りに王子動物園へ立ち寄る。
「帰りに」と書いたが、実際にはこちらの方が時間が掛かった。一通り廻るだけのつもりがたっぷり3時間近く居座ってしまった。
 私は動物園には明るくないので「この動物園は飼育方法が云々」みたいな評価をすることは出来ないが、ここは何というか「居心地が良い」な。あまり込みすぎてもいないし。「動物科学資料館」の展示もとても良い(ただ、遊園地は要らんと思う)。目立つところでは「コアラとパンダの両方がいる日本唯一の動物園」という売りがあったり、一般層への押し出しも良いんじゃないだろうか。お勧めです。


10/24(土)

 今日は大阪科学技術館へ。
 特に目当てがあったわけではなく側に立ち寄ったのでついでに入ってみただけだ。
 帰りに市立科学館にも寄ろうと思っていたのだが、ついゆっくりしすぎてしまい科学館の入館時刻を過ぎてしまった。前からプラネタリウムを見ようと思いつつなかなか見られていない。

【マジックテープ】俺が本物の野暮天だった件【財布】|レオパルドンのイルカがせめてきたぞっ
>俺はとにかくブランド物という概念が非常に怖い。
 何というか、「ブランド」と言う箔がつけば「便所スリッパ」でも「オシャレ」だと言うことになると言う実例を見たので(「クロックス」って言うんだっけ?)「まあそんなもんだ」と思った。「ファッション」と言うのは、「他者との関係性を測る(あるいは構築する)ツール」と思っておけば良いんじゃないだろうか。たぶん他者との関係性にナーバスな人間ほどブランドに拘るはずだ。


10/23(金)

 納品とりあえず完了。
 これが終わってもあれとこれとそれと……やることは山ほどあるね。
 でも今日は軽い雑用だけ済ませて本作業はこれで切り上げる。

デルの9.99mmノート Adamo XPS、 ついに正体判明
 薄けりゃ良いってもんでもないと思う。
 ただ、これで「薄型PC」ブーム(ってそんなのが消費者の間にあるのかは知らないが、メーカーにはそれらしいものがあったような気がする)も一段落しそうだ。
 私は今のP8210が良い感じなんで当分この手のマシンはスルー。
 ってか、個人的に、10インチより大きいノートPCはいくら薄かろうがパス。

 それはともかく、この記事の写真、PCはもっとテーブルの中程に置いてほしい。すごく不安になる。


10/22(木)


2009/10/21 檜材


 長さ91cm、幅5cm、厚さ1.5cmの檜材。
 ちょっと前に書いた「あるもの」の材料になる予定。
 本当はこれ、前の紐より先に購入している。「買うもの」はこれで終わりの予定。

猫はしゃべることができる。:アルファルファモザイク
 うちの猫はおわあおわあ鳴きながら私の足に縋りついてくることがあるのだが、そう言うときは大抵一体何を求められているのか判らずとても困る。水もある。餌もある。何がそんなに欠乏してるんだ。遊んで欲しいだけにしては必死すぎる。困ってしまってわんわんわわん。そんな感じ。
 そう言うとき猫が人語を喋ることが出来れば良いのになと思う。もし本当に喋ることが出来たとしたら憎たらしいことを叫き散らすであろうことは判っているのだけれども。


10/21(水)

 夜更け。
 淀川の堤防まで出かけて東の空を望む。
 オリオン座とおうし座がよく見える。シリウスはビルに隠れて見えないけれども。
 お目当てはオリオン座流星群。
 のり面にしゃがみ込んでオリオン座近辺を中止すること15分程度。
 ふと、すうっとか細い明かりが伸びて消えたような気がしてあっと声が出た。
 今のがそうなのか。目の錯覚と言われても納得してしまいそうなボンヤリした感じだったが。

 ふと人の話し声がして振り向くと、トウのたったお姉さん二人組が喋りながらこちらへ近づいてくる。
 こちらは寝間着。こんな夜更けに一人。客観的に見て充分怪しい人なのでこちらの存在がバレないうちに撤退しようと思っていたら、二人の会話の内容が耳に入ってきた。
「見えるかな」「雲が出てないから」
……ああ、同類だ。

 話しかけてみると、やはりと言うかTVで流星群を知った方らしかった。
「ほら、あそこにオリオン座が見えます。左下がベテルギウスで、そのちょっと左のあたりが放出点です」「別にオリオン座の側じゃなくても、全天どこ向きでも見られますよ」「でも夜明け前あたりが一番見やすいみたいです。オリオン座がほぼ天頂あたりに来ますから」
 適当に薀蓄を傾けて撤退。
 欲を言えば、もうちょっとはっきりとした流星を見たかった気はする。


10/20(火)

 仕事の合間にこんなの()()作ってみた。
 2時間弱ででっち上げただけなのでひどいソースです。面倒なのでマウスでのドラッグにしか対応してません。

 さて、このサンプルはどこか解りますか。
 ちなみにサイズがちっこいのは別に技術的な問題ではなく、サーバの空き容量を逼迫しないようにしてるだけです。
 今後気が向いたら旅行日記にこれ使うかも知れん。
 あと、私のOpera環境では上手く見られなかったけど理由が分からんので放置(←いいかげんな奴)。


10/19(月)

骨髄バンクでドナーになった経験と、その後の登録を断ったときの話 | 赤と黒
 私は骨髄のドナーになる気はないしこれからもなる気になることもないだろうと思う。
 理由はごく単純で、ギブに対してテイクが少なすぎるから。ってたしか以前も同じようなこと書いたな。
 献血は定期的に行っている。これは善意からと言うわけではなく、単に「菓子・ドリンク食べ放題、飲み放題」「無料血液検査」と言うテイクがあるからだ。その上で人の役に立つのであればまあ良いんじゃないの、という感じ。大抵の人間の「善意」などその程度だと思う。
 特に骨髄ドナーは登録してから実際に決定するまでの間が長く、一時的に気持ちが盛り上がって「ドナーになってやるぜ!」と気負い込んだとしても、実際にドナー候補になった時点で気持ちが醒めて及び腰になる、と言うパターンもたぶん多いと思う。それはそう言う「善意」に頼っている限りは仕方のないことで、それに対して偉い方から「ドナーの質が低い」と言う意味の発言がなされるのはちょっとずれているように思える。

The Imaginarium of Doctor Parnassus - Official Site - Coming Soon
 ギリアムの最新作"The Imaginarium of Doctor Parnassus"(邦題未定)。
 トレイラーを見る限りえらく面白そうだ。
 来年前半あたりにはバートン版「不思議の国のアリス」も公開される予定でこれもえらく面白そうなのだが、どっちもデップさんが色物役で出演しているのは偶然なのか必然なのか。


10/18(日)

 ふと、あるものを作りたくなって材料を集め始めた。
 とりあえず今日買ってきたもの。


2009/10/18 ストラップ用紐×3、金色紐


 ストラップ用のが1メートル、金色紐は50センチ。金色紐は買ってきてからしかるべき形に編んである(ちょっと長さが足りないがたぶん何とかなると思う)。

 さて、何を作ろうとしてるんでしょうか。
(この時点で解ったらちょっと凄い)


10/16(金)

破格の値段で購入した絵画からレオナルド・ダ・ヴィンチの指紋が見つかる - GIGAZINE
>「19世紀初期のドイツ作品」として1998年にニューヨークのクリスティーズのオークションで1万9000ドル(約170万円)で落札された「Young Girl in Profile in Renaissance Dress(ルネサンスのドレスを着た少女の横顔)」という肖像画がレオナルド・ダ・ヴィンチの未発見作品である可能性が非常に高いことが明らかになりました。
>
>絵画から発見された指紋が最大の決め手となるようですが、もしダ・ヴィンチの真作だと証明されれば数十億円相当の価値があるとのことです。
 何度も表明しているが、私はアートの見方が解らない。
 こういうケースでは、全く同じ絵であっても、それが著名な作者の手によることが判明した途端、アートとしての価値が跳ね上がるわけですか?
 それまでは「所詮170万円の絵だよねフフン」と思いながら見るのが正しかったものが、ダヴィンチ作だと判明した途端「さすがダヴィンチ素晴らしい絵だ」と思いながら見るのが正しいことになるのだとしたら、それは私には到底理解できない世界だ。


10/15(木)

ダイソンの「羽根がない無音扇風機」、初使用レポート
 この扇風機、発表から結構な話題になっているようだが、それはこの外観に拠るところも大きいんじゃないかと思う。何というか、「遅れてきた未来」な感じが。その意味で色合いは白をベースに赤のラインとかの方が良いと思う。

>ひとつだけ残念なところといえば、この扇風機では[スターウォーズに登場する]ダース・ベイダーの声の物まねができなくなることだろう。
 扇風機を前に「ワ~レ~ワ~レ~ハ~ チ~キュウ~ セ~イ~フ~ク~ニ~ キ~タ~」などと宇宙人の物真似をやらなかった日本人はいないことになっているが、米国ではベイダー卿らしい。他のアジア圏やイスラム圏ではどうなんだろう。気になる。


10/14(水)

 苦しんでいる人に対して「頑張れ」という言葉を投げかけるひとがいる。
 そう言う人に「『頑張れ』と言うのは相手を追い詰めることになりうるから止めた方が良い」と指摘する。
 すると、こういう答が返ってくる。
「自分は苦しいときに『頑張れ』と言われると嬉しい。だから言っている(言っても良い)」。

 もっとはなはだしいケース。

 苦んでいる相手に向かって「頑張れ」と声を掛ける。
 相手から「それは追い詰められるからやめてくれ」と言われる。
 すると、「自分は追い詰めるつもりはなかった。お前が勝手に誤解して追い詰められただけだ」と逆ギレする。

 こういうひとにはどう言う風に言ったら理解してもらえるんだろう。


10/13(火)

 土曜にGPSロガー兼GPSレシーバ「M-241C」を購入した。
 アドエスとの接続は実績があると思いこんでいたのだが、調べてみたところ全く前例が存在しなかった(「無理」と言う記述すらあった)ので調査してみた。
 基本的にはUSB-シリアルドライバを入れれば動くはずで、M-241CのUSB-シリアルチップは「CP210x」と言う汎用部品らしいのでドライバが無いはずはないと思っていた。あとはそのドライバが都合良く無料で手に入るかだけ。

 以下、アドエスとM-241CをUSBにて繋ぐための手順を示す。

1. このリンクより「VCP Driver for WinCE 5.0 (1.0)」をダウンロード。(なぜかWinCE 6.0用だと上手く行かない)
2. 圧縮ファイルを展開、「\Driver\CP210xVCP.reg」をアドエスの適当な場所にコピー、「\Driver\ARMV4I\CP210xVCP.dll」をアドエスの「\Windows」にコピー。
3. アドエスのレジストリエディタ等で「CP210xVCP.reg」をレジストリにインポート。(インポート後は「CP210xVCP.reg」は削除してOK)
4. アドエスとM-241CをUSBにて接続(MiniA-MiniB)
5. アドエスをリセット。

 以上の手順で、アドエスにてM-241CのGPS座標を取得することが出来るようになることを確認(※ZERO3系はdll読み込みのメモリがシビアらしいのでワークメモリは充分空けておく(ファイルバッファは少なめにしておく)こと)。

 ただし、ドライバの出来が悪いのか、アプリによっては上手く取り込めないことがある。VisualGPSceやMiniGPSViewerだと連続的に座標取得できるが、PocketMappleDigitalだとほとんど上手く行かない(ごく希に上手く行く)。この辺はアプリ毎のシリアルI/O部の問題かも知れない。
 調べてみた限り、少なくともver.9までのPocketMappleDigitalではボーレート4800しか対応していなかったようなのでやはりシリアルI/Oの不備が原因であるような気はする(全く上手く行かないのではなくごくたまに上手く行くのが謎)。
 GPSのCOMポートから、ボーレートを変更して仮想COMポートにリダイレクトするようなツールでもあればたぶん上手く動くと思う。調べてみた限り、WindowsXPでは該当ツールは存在するが、WindowsMobileでは見あたらない。まあ現状でもPocketMappleDigital以外のツールからは利用できているので問題ないと言えばないのだろうが……。

(追記:アドエスの「ExternalGPS」を有効にしてPocketMappleDigitalのポート設定を「自動」にすれば座標取得できてる?(→W-SIMの座標を取ってるっぽい(→いや、なんか違うっぽい。なんだこれ)))

 そんなわけで、多少の怪しさはあるが一応成功と言うことでメモ書き。(メモにすると大した分量にはならないが、これだけ調査するのに休日半日以上費やした)


10/12(月)

 大阪歴史博物館へ。
 特別展「伊勢神宮と神々の美術」。

 以前上野に行ったときに東京国立博物館で開催されていたが、時間の都合でパスした。見たいと思っていたら大阪に巡回するとのことで、これは見なければと思って行ってみた。
 で、感想だが。
 展示を見た限りでは地味な感じ。仕方ないかも知れないけど。
 どちらかというと歴史的意義より美術を見せようとしてるっぽいけど、全体的に伊勢神宮の奉納物や工芸品、絵屏風って地味目なのね。こういうとなんだが、出雲の方が煌びやかな印象がある。
 個人的に面白さを感じたのは美術より奉納物の今昔。見比べると、何がどう変わってどう変わってないのかが見えてくる。
 んで、ふと思ったのだが、もし式年遷宮と言うシステムが本来「(物理的にではなく文化的に)常に新しく」を意図したものだったのだとすれば、奉納物は常に最先端であるべきなのではないかという気がする。最高の文化的・軍事的技術を誇示することで王の権力を示す意図があったはずで。たとえば武具なんかも当時の最新鋭だったはず。なら今だったら何だ。とにかく最新鋭の武器なりを奉納するのが本来の意図に沿うんじゃないかと思った。H2Aロケットとか。でもそれらは現在の天皇の権力の元に成り立ってるものって無いし……。
 いや、独り言です。

 で、最後の「神々の像」のブースの意義が良く解らなかった。神々の像が並べられてるけど、別に神宮収納品というわけでもないし、アマテラスとかトヨウケの像に限ったわけでもないし。なぜ「伊勢神宮」展でこのブースが存在してるのかが解らなかった。ってその辺は私が神宮に疎いからかも知れない。もっと知識付けないとなぁ。


10/11(日)

 何の脈絡もなく突然思った。

 人に何かを教える必要がある場合。教えられる側も教えられる必要がある場合。
 何か、と言うのは多くの場合「仕事」だと思う。あるいは「勉強」かも知れない。

 その場合、教える人は教えられる人にまず何を伝えるべきか。

 多くの場合、まずその伝える内容の「基礎」を教えると思う。
 以下、自分の具体例で説明するが、プログラミングを新人に教える場合、プログラムの「基礎」を教える。まずプログラムとは何か。簡単なプログラムを提示して、メイン関数がどうこう、インクルードファイルがどうこう。
……これまで当たり前のような気がしていたが、実はこれは必ずしも良いやり方ではないのではないかと思った。

 じゃあ何を最初に伝えるべきかというと、プログラミングの「楽しさ」とか「意義」をまず伝えるべきなのではないかと。
 パソコンだけに限らず、きょうび大抵のものにはマイコンが搭載されていて、それらはプログラムによって動いていること。プログラムを書くと言うことは世界を構築するに等しいと言うこと。その構築した世界が現実世界を変えうること。美しい設計は世界をシンプルに記述しうること。人工言語と自然言語の類似点と相違点。その他もろもろ。
 基礎を教える前に、そういうことをたっぷり伝えるべきなんじゃないか。そんなことをふと思った。何の脈絡もなく。突然。

 たぶん間違ってはいないと思う。


10/10(土)

 マクドナルドにチキンタツタを買いに行ったら売り切れていた。
 仕方ないのでチキンフィレオを買って帰った。
 周りの客のほとんどはチキンタツタが売り切れと聞いてキャンセルして帰って行った。恐るべしチキンタツタ。結局生まれてこのかたチキンタツタを食べたことは無いのだが、そんなに美味いのか。

 で、今日は大阪科学技術館と大阪市立科学館をハシゴ。
 科学技術館では例によって体力測定。ヤング率110%の体力年齢20歳。まだまだ。

 大阪市立科学館ではプラネタリウム。
「プラネタリウム、16時の回お願いします」
「○○円です」
「……すみません、手持ちが足りないのでキャンセルで……」
 これはかなり恥ずかしい。

 仕方ないので閉館まで展示場で「カプラ」に興じる。「カプラ」と聞いて「音響?」とか思った方は元の時代にお帰りください。
 プラネタリウムは近いうちにリベンジするつもりだ。


10/9(金)

グーグル:ストリートビュー、沖縄も対象地域に プライバシー対策で再撮影も
 去年の那覇や、今年の石垣島、竹富島の行動範囲のかなりの部分が収録されていて驚いた。特に石垣島は天文台までの山道まで網羅されている。レンタカーショップの前から私がレンタルした車が写っていて笑った。ダイハツキューブは小回りがきいて運転しやすかったよ。
 泊まったペンションやホテルを見ていたら、またあっちの方に行きたくなってくるね。一ヶ月とか二ヶ月とかくらい、あっちのほうでぼけっとしていたい。


10/8(木)

 夕食を食べて人心地付いていた私を、鈍痛が襲った。
 腹痛。吐き気と言うか、食道が裏返るような感覚がある。苦しいが我慢できないほどではない。本を持ってお手洗いに籠もることにした。
 お手洗いで本を読んでいるうち、痛みがどんどん酷くなってくる。これはもうとても本を読める状態ではない。お手洗いに腰掛けていられる状態ですらなくなり、たまらずお手洗いから這い出した。
 過呼吸のせいか手や腹が痺れる。もの凄い腹痛。お手洗いの前で倒れたまま動けない。猛烈な吐き気を催し、なんとか便器まで這った。
 数度戻すと多少楽になった。あのまま状況が改善しないと救急車すら呼べる状態ではなかったね。動けないし声も出ない。今思うと食中毒だったのかも知れない。本気で死ぬかと思った。


10/5(月)

痛いニュース(ノ∀`):ニコ生放送中に配信者が保育園の運動会に乱入、「僕ロリコンなんで」とマイクで叫ぶ
 度々表明しているが、私は「変なやつ」「個性的」と言われることが好きではない。
 良い方向に非凡であることは難しいが、悪い方向に非凡であることは簡単だ。愚かになれば良いだけだから。だから才能のない人間が手っ取り早く「変なやつ」になろうとすればこいつみたいになる。これは極端な例だが。
 少なくとも私はこんなク○と同一視されるくらいなら「平凡でつまらない奴」と思われた方がよっぽど良いね。こういう○ズは「氏ね」とまでは言わないが、少なくとも私とは関わり合いにならないで欲しい。頼むから。


10/4(日)

奄美の歴史振り返る 琉球侵略400年でシンポジウム/鹿児島市
 他の国のことはよく知らないのだが、少なくとも日本において国境の近く、特に北海道や沖縄は「大和民族」と言う遠心力が働かない(そもそも古事記を見ても国土とみなされていない)うえ、他国との緩衝帯にもなってしまうため、どうしても「日本国の一部」としてのアイデンティティが薄くなってしまう。

 なのでこういう「ワレワレは平和を愛する民族なのに暴力的な奴らに支配された」みたいな歴史観に囚われてしまいやすくなる。
 実のところ琉球王国は薩摩諸島を侵略し八重山諸島を侵略し圧政を敷いた(その辺はたとえば「オヤケアカハチの乱」「人頭税」を調べてみれば判る)歴とした武力国家であって、別に平和国家だったわけではない(ちなみに薩摩が琉球王国の版図だったのはわずか40年弱にすぎない)。単に「島津よりケンカが弱かった」だけだ。

 んなわけで、琉球が被支配をことさらに強調するのは、構図としては
・いじめっ子がいじめられっ子を虐めて、そのいじめられっ子がもっと弱い子を虐める
・いじめられっ子は自分が弱い子を虐めたことを棚に上げ「自分はこんなに虐められた」と叫き立てる

 のに近い。
 そう言うやり方はイメージ戦略としてはアリアリだとは思うが、事実を知られると思い切り反動が来かねないことは注意しておくべきだと思う。


10/2(金)

 昨日の夜遅く。

 私のプライベートメルアド(gmail)に、こんなメールが届いた(本当は全文英語)。
----------------
タイトル「○○(←Webサービスっぽい名前)のアカウントを作成しました」

 こんにちはシュークリームさん(←仮名)。
 ○○に登録ありがとうございます。以下のリンクから、アカウントを確認してください。
http://www.(以下省略)

----------------
 続いて、同じ所から今度はこんなメールどもが。
「Aさん(←女っぽい名前)が貴方を友達として登録しました(←英語で)」
「Bさん(←女っぽい名前)が貴方を友達として登録しました(←英語で)」
「Cさん(←女っぽい名前)が貴方を友達として登録しました(←英語で)」
「Dさん(←女っぽい名前)が貴方を友達として登録しました(←英語で)」
          :

 これが10通以上。

 うわ。スパムだ。海外の出会い系?

 そう思ったが面倒だったので放置。寝た。

 次の日。

 そう言えば私のプライベートアドレスは友人以外ほとんど誰にも公開してない。
 一体どこから漏れたんだろう。

 気になったので、そのWebサービスを調べてみた。

 ん?

 スパムっぽくないな。かなりまともっぽい。

 そのサービスの名前は「Facebook」。
 海外では定番のSNSらしい。

 試しにアカウントにログインしてみたら、私とは別人のプロフィールが表示された。
 マレーシア在住。女性。

 なんで私のメルアドのアカウントを全くの別人が?
 頭の中を「?」がぐるぐる。

 ひょっとして、gmailハックされた?
 冷や汗たらり。
 慌ててgmailのパスワード変更。

 思うところがあったので別のメルアドでFacebookに登録して試してみた。

 その結果判ったことだが、案の定Facebookは最初の登録時に必要な情報を全て入力してしまうようだ。
 日本の一般的なサービスで良くある「仮登録→仮登録メール→メールのリンクから本登録→ログイン」という流れではなく、「登録→ログイン」と言う流れなので、登録時に間違ったメールアドレスを入力しても気付かない可能性がある。

 つまり、この方(シュークリームさん)は登録時に間違って私のメルアドを入力してしまったようだ。

 そこまで判った。
 つまりこれはアカウントハックでもスパムでもなく単なる事故。
 と言うことは、あとはアカウントを消せば解決するはず。
 でも勝手に消すと今度はシュークリームさんがパニクると思ったので、友人として登録されている方にメッセージで連絡。

「あなたの友人シュークリームさんが間違って私のメルアドでFacebookに登録したみたいです。彼女にその旨伝えてあげてください。そんなわけでこのアカウントは消しますよ」(←ひどい英語で)。

 しばらくして返信が来た。
「ご連絡ありがとう。たぶんその通りだと思います。彼女に伝えておきます。ご迷惑おかけしました」(←流暢な英語で)

 その後アカウント削除。

 そんなわけで一件落着。

 あらためて振り返るとなんてことない事件だが、一時(gmailのアカウントハックを疑ったとき)は本当に焦った。


10/1(木)

「一を聞いて十を知る」。
 そんなの無理だから。

 一聞いて知ることが出来るのは一だけ。
「十知る」のは知った「気になった」だけ。合ってることもあるし間違ってることもある。

 たとえば「一」という漢字と「二」という漢字を知った人がいるとする。
「ナーンダ数字の数だけ横棒を並べれば良いんだ」。
 あらゆる数字を漢字で表せる気になった。二まで聴いて全部知った「気になった」。
 この場合、「三」という漢字は正しく書ける。たまたま合ってる。
 でも「四」以降は書けない。

「一を聞いて十を知る」のもそれと同じ。知った「気になった」だけ。

「十を聞いて十を知る」。
 これはそうとう優秀な人。
 聴いたことを全て理解しているということだから。

 普通の人は十を聞いても知るのはせいぜい五か六くらい。

 自分は十伝えたつもりなのに相手は五とか六までしか理解していない。
 だからそれはごく普通。
 そこで「伝えたのに話が伝わっていない。話が通じない」と腹を立てるのは感心しない。
 それで話を通じなくさせてるのはたぶん、腹を立てている当人の方です。

 誤解の余地なく伝えるのはとても難しい。

 相手に何かを伝える。こちらは十伝えたつもり。
 でも、受け取る相手してみたら、根本的な情報が足りないのかも知れない。言葉の解釈の多義性に迷っている可能性もある。それではどこの足場に積み上げて良いものなのか判らないので「それはどういう前提ですか? ああですか、それでもこうですか?」と訊き返す。
 それに対して「揚げ足を取るな」「自分は意味を明確に伝えてるのに伝わらないのはおかしい」と立腹する。

 割と良くある話。

 難しいね。