自己満足の世界

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9/30(水)

Booby Reversi Download Page
 これは強い。速い。どういうロジックだろう。
 ダウンロード版はまだ試してないが、Ajax版と私のロジックとを戦わせてみたら、レベル3でやっと私のが勝った。これはたぶんダウンロード版には勝てないな。

 あと強くするとすれば、定跡を埋め込むとか、評価係数を変えるとか、くらいかなぁ……。暇を見つけてこれを解析してみるか。
 ちなみに私のロジックのレベル1に勝とうと思ったら、序盤にリードを奪ってそのまま逃げ切るのが簡単です(定跡を入れてないので序盤の読みが甘い)。

絵が上手くなる方法
 なるほど。
「絵」と言うか、「人物」の描き方。厳密に言うと「絵が上手くなる」のとは違う気もするけど、これは覚えておいて損はない。


9/29(火)

 最近何となくmixiアプリの「対戦リバーシ」を始めてみた。

 自分はリバーシがそれほど強いとは思ってなかったのだが、対戦してみるとだいたい勝率8割くらい。
 どうやら一般人の中では「強い」と言って良い部類に入る模様。

 しかし、私はリバーシを打つとき、ほとんど先を読んでいない。一手先は読むが二手先は読んでない。「だいたい」で指している。「なんとなく」良さそうなところに指している。
 それで8割勝てる。

 と言うことは、リバーシで「それなりに強い」思考ルーチンを作るのにそんなに先を読む必要はないのでは?

 そう思ったので以前作ったリバーシで「なんとなく」指すルーチンを組んでみた。

……弱かった。

 コンピュータに本当に「なんとなく」指させると、人間から見ると突拍子もないところに指してしまう。お前それどう見ても手損だろ、みたいな。
 人間の「なんとなく」は意外と注文が五月蝿いらしい。ほらアレだ、「お昼? なんでもいいよ。あ、でも中華は駄目。牛丼も駄目」の「なんでもいい」に通ずる感じ。
 それはともかく「なんとなく」だけでは使い物にならないので、以前作った思考ルーチンを「なんとなく」で補正する処理を組んでみた。

……強くなった。

 補正前の最強レベルより、補正後の最弱レベルの方が強い。

 私の腕前では最弱レベル(level1)には何とか勝てるが、level2以降には刃が立たない。いくつか別のコンピュータリバーシと対戦させてみたが、現時点ではlevel3だと無敗。

 と言うわけで割といい感じに強くなったので皆様試してみてください(強要)。
 GUIに細かいバグはありますが面倒なので直してません。
 Windows専用で、動作には.Net Framework(たぶん2.0以降)が必要です。
(あと、最適化してないのでレベル3だと思考時間が長すぎると言う欠点はあります)

 ちなみに評価ロジック自体は基本的なmin-max法で、評価係数のパラメータを増やしただけです。


9/26(土)

 堺市博物館へ。
 特別展「仁徳陵古墳築造-百舌鳥・古市の古墳群からさぐる-」。
 かなり期待して見に行ったのだが、ちょっと期待外れ。
 と言うのも、基本的に常設展での大仙古墳の解説が充実しているために、わざわざ特別展で付け足すことがあまりないように思えるからだ。
 展示も常設展と明確に分かれているわけでもなく、常設展の現代史のブースを潰して会場を作っているだけで、最初展示場を巡ったときには特別展会場であることに気付かなかった。どうも建築としてのこの博物館の限界を示してしまっているような気がしてならなかった。
 展示内容について具体的な感想を書いていないが、あまり書くほどの印象に残らなかったと思っていただいて構わない。


9/23(火)

 大阪市立自然史博物館の特別展「きのこのヒミツ」を見に行ってきた。
 簡単に言うと、OMNH版「菌類のふしぎ」展。科博のあれが「もやしもん」のキャラを使って敷居を下げて取っつきやすくしたかわりに観客の菌類に対するモチベーションのアベレージを下げてしまったきらいがあったが、OMNHのこれはキノコ真っ向勝負。他の博物館からも色々資料を借り受けたようで、標本や模型はどこかで見たことがあるものも多かった(下写真参照)。特に(ちょっと前に行ったばかりなこともあってか)千葉県立中央博物館の資料がよく目に付いた。


2009/5/24 千葉県立中央博物館のジグモ模型
(ミュージアムパーク茨城県博物館所蔵)

2009/9/20 大阪市立自然史博物館の模型
(展示解説無し)

 私は菌類の中では冬虫夏草萌えだったりするのでその辺の展示が充実していたのが良かった。
 それ以外でも全体的にギャラリーに対する「惹き」が良かったしそれに対するフォローもうまく考えられていた感じ。言葉を換えると、「おや? これは何だろう?」と思わせた上で「これはこれこれこういうものです」という解説が上手くなされていた、と言うこと。今会場で撮った写真を見返していたのだがつい引き込まれてしまった。子供でも「引き込まれる」かどうかはともかく退屈はしないと思う。おすすめです。
 特に「毒キノコの見分け方」は覚えておくとあるいは貴方の命を救うことがあるかも知れない。最低限「カエンタケ」は見つけても触らないようにしましょう(近年大阪近辺でも自生が確認されているらしい)。


9/21(月)

 朝。
 鼓ヶ滝へ。


2009/09/21 鼓ヶ滝


 写真まで載せたが別にここで何かをしたわけではなく、しばらく休憩した後近所の有馬ます池へ。
 ニジマス釣りが出来るので「一匹も釣れず悔しさをにじます斑猫氏」と言う斬新なネタも考えていたのだが、普通に入れ食いで釣れまくってガッカリする(何故)。釣ったニジマスはフライにしてもらって食べた。

 その後「太閤の湯殿館」へ。

 ここ、阪神大震災で被害に遭った寺の敷地から、秀吉が作らせた温泉の遺構が出てきたことがきっかけで作られたらしい。遺構の上にそのまま建てているのか、むき出しの遺構を見学できるようになっている。つまり「秀吉の温泉跡」みたいな「遺跡」としてでなく「ミュージアム」として整備することを選んだようで、その是非については私は判断できない。基本的にワンフロアのみ、その内の大半が遺構なので、「ミュージアム」としてみた場合、作りとしては面白いとは思うが情報量としては豊富というわけではない。どうも中途半端な印象を受けるので、当時の温泉を再現した実物大のジオラマでも用意して、体感型の展示を充実させた方が良いのでは、と思ってしまうのは私が乃村型展示に毒されているからかも知れない。

 対象層は、有馬温泉観光客。地元民向けではない。
 所要時間は10~20分程度。ただ、私が行ったときは裏の源泉に気が付かず行かなかったので行っていればもうちょっとは掛かるかも知れない。

 その後はまた有馬玩具博物館へ。
 3時間ほど「キュボロ」や積み木等で遊び、飽きたところでバスに乗り芦屋川、そこから梅田方面の電車で帰宅。


9/20(日)

 9/20~9/21と、有馬温泉に行ってきた。
 詳細に書いたところで特に誰かにとって面白いものでもないと思うので軽く書く。

 朝、阪急神戸線。途中王子公園での人身事故のため10分程度電車が止まって焦る。人身事故でも10分で復旧する阪急は冷静に考えると凄すぎる。
 8時半頃、阪急芦屋川駅下車。
 そこから山道を登る。ゆっくり登ったので疲労は特に大したことはなく、13時頃無事六甲山最高峰に到達。距離にしておよそ9キロ。9キロを4時間半なのでちょうど時速2キロ程度で登ったことになる。距離は長いが先日の竹田城よりはずっと楽。


2009/09/20 六甲山最高峰より梅田方面を望む


 そこから有馬温泉へ。
 到着したのは15時頃(ちなみに時刻はいちいち記憶したりメモったりしているわけではなく、撮影した写真のタイムスタンプから推測している)。
 チェックインを済ませた後、有馬玩具博物館へ。


2009/09/20 有馬玩具博物館


……これが思いの外面白かった。
 正直、「有馬」に「玩具博物館」を作った必然性(どういう層に何を発信したかったのか)はよく判らないのだが、観光地の軽いアミューズメントスポットとして必要充分に楽しめるよう工夫されている(たぶん伊豆の方にある怪しい系の博物館群も同じような狙いなんだろうな)。
 特に「動くオモチャ」「オートマタ」「ボードゲーム」が充実しているのが楽しい。一人で行ってもオートマタや動くオモチャ(これは科学館でよくあるビー玉が転がる系のものだったり)で楽しめるし、複数で行けばボードゲームでいくらでも時間を潰せる。気になった点と言えば、最上階の「ドイツのオモチャ」。いや、展示自体の質は良いのだが、「なぜドイツにスポットを当てているのか」が不明確で消化不良な気がした。あと、違う意味で気になったのはオートマタのアヌビス神への偏執度合い。なんでここまでアヌビスなんだ(下写真参照)。


2009/9/20 トレーニングするアヌビス

2009/9/20 お茶を楽しむアヌビス

2009/9/20 ラクダに興じるアヌビス

 対象層は、子供(幼児)から大人まで幅広く。観光地の時間潰し施設として良く出来ている。
 所要時間は、ざっと見るだけなら1時間あれば。じっくり見て回ると3時間は掛かるしゲームやブロックで遊び始めると丸一日掛かる。

 夕食に「あり釜めし くつろぎ屋」の「くつろぎ釜飯」を食べた(絶品! と言うほどではないものの、なかなか美味しかった)後、金の湯銀の湯に入る。これはどちらも湯だけが売りの温泉で、町の銭湯やスーパー銭湯みたいなサウナやジェットバス等充実した設備を期待してはいけない。近くに同じ源泉を使った温泉テーマパークのようなものがあるらしいので、子供連れとか若い方々はそちらに行った方が満足度は高いかも知れない(予算と時間の都合で私は行かなかった)。


9/15(火)

 日曜に映画「20世紀少年 ぼくらの旗」を観たので軽く感想を書いておく。
 個人的に原作は、異常に上手いとは思うものの全く面白いと思えなかった。「面白い」と思ってらっしゃる方も沢山いるようなので私が面白みを理解できないだけなんだとは思うが、個人的には作者が「安っぽくつまらない話をいかにそれっぽく語るか」を試そうとしているようにしか思えなかった。単にあらすじを説明するだけだったら大抵の人間は「何その小学生の考えた話?」と思うだろうと思う。
 で、映画版。
 小泉響子が似すぎ。
 設定が原作と大きく変わっているところが一つあるが、ストーリー的にはあまり変わっていない。何がしたかったんだろう。
 コンサートの不気味な(と私は思った)演出は狙ったのか? だとすると意図が解らない。
 あと、神木君は美味しいとこ持って行った。

 全体の評価としては、「あまり面白くない」。来年にでもTVでやると思うのでその時にでも観ればいいんじゃないかな。原作が好きではない人間にとっては、1000円とか出す価値はあまり……。


9/14(月)

漫画家がNHKの「ほんっと~に不愉快!」な対応に取材拒否! 真相を語る
 かなり前、BBCの取材を受けたことがある。
 もちろん別に私がメインだったわけではなく、私自身はオマケ程度に数度ビデオカメラの前でインタビューや質問に答えたりしただけだ。一ヶ月程度にわたる長期取材だったが彼らはとても礼儀正しく、最後の日には丁寧な別れの挨拶とともに固い握手を交わした。「ありがとう。とても楽しかったです」。最後に彼らはそう言って手を振った。

 取材を受けた後どのように編集されたのかも全然知らず、そもそも日本で放映されたのかすら知らなかったのだが、ある時とっくにNHKで放映済みだったことを知った。知ったときには取材を受けてから10年が経過していた。
 知り合いがその番組をビデオ録画していることを知り見せてもらい、あまりに予想外な編集に仰天した。
 詳細は伏せるが、イギリスの日本に対するオリエンタリズムが前提として存在して、それをなぞる形で番組が作られていた。思い返してみるとされた質問は確かにそう言う意図が込められたものだったと思う。私のインタビューはその意図に沿った回答をしなかったため編集でばっさり切られていた。誘導尋問されなかったのは単に、私以外にあちらの意図通りの回答を返してくれる人間がいたからだ。もし取材対象が私一人しかいなかったのならもっとやり方も変わってきただろう。

 んなわけで何が言いたかったのかと言うと、「ドキュメンタリーにヤラセ・恣意的な編集があること」と「取材方法が無礼であること」は本質的に問題として全然別個のものであり、切り離して考えないと話が変な方向に向かうので気を付けた方が良い、と言うこと。これは別に後者は問題だが前者は問題ではない(あるいはその逆)、とか言いたいわけではなく、単純に「問題として別」という意味なので誤解の無いように。この問題についてのコメントを見ると、この辺がゴッチャになった感想が目に付いたので一応。


9/13(日)



2009/9/13 あひる

 あひる。

 でっかいあひる。

 眺めるひとはみんな笑顔。

 私はアートの見方が全くわからない。
 でもこのあひるはなんだか好きだな。


2009/09/13 アヒルプロジェクト



9/12(土)

 久しぶりに雨だったので、一日中家の中にいた。
 猫がずっと私のそばにくっついて、私が座ればねらいすまして膝の上に乗る。PCを使えばキーボードの上に乗る。ちょっとでも離れるとおわあおわあと鳴く。立ち上がって私の足に縋りつく。
 エサか水かが足りないのかとも思ったが、エサを足しても水を換えても特に興味を示す訳でもない。どこか痛いとか苦しいとかで不安がっているのかとも思ったが特に弱っている様子もないし。一体何なんだろう。ちょっと心配だ。

ネコの尿臭の原因となる化合物を生産するメカニズムを解明 | 独立行政法人 理化学研究所プレスリリース
 ちょっと古いニュースかも知れないが、豆知識。
 猫の尿の匂いの元となるたんぱく質は「コーキシン」。語源は「猫は好奇心が強いから」。
 猫ションが臭うのも「コーキシンが強いから」。
 冗談のようで本当の話。


9/11(金)

牛蒡 母親にトドと呼ばれて育った僕が通りますよー
 昔の知り合いに、自分の容姿に自信を持っていない女の子がいた。
 すっかり諦めているのならそれはそれで良いのだが、まだ恋愛市場に未練を感じているようで、それがコンプレックスとなって後ろ向きな性格として表出していた。
 実際見た目は公平に見て「中の下」くらい、ただしちょっと太めで顔立ちは整っているので痩せると「中の上」くらいにはなるかな、と言う程度。ああ言う見た目を好きな層は確実に存在するので、ことあるごとに「君は出るところに出たら間違いなくモテるんだからもっと自信持ちなさい」とは言ったのだが、どうしても「自分はひどく太っていて不細工だ」と思いこんでいるらしかった。
 話をしていて聴いたのだが、彼女は親からも、容姿について否定的なこと(「デブ」とか「不細工」とか)を言われていたらしい。親としては冗談のつもりで言っているつもりなのかも知れないが、それはとても良くないと思った。冗談で親が子供を不幸にしてはいかんだろう。
 彼女にはもう数年会っていないので、今どのようになっているのかは知らない。

 って、リンク先はちゃんと読んでいないのだが、記事タイトルを見てそんなことをふと思い出した。


9/9(水)

世界で最も危険な国はどこかがわかるランキング
 んー。
1. 次のうち、より危険な国はどちらでしょう。
 a. 1000人あたりの犯罪件数が100件。ただし全て信号無視等軽微な犯罪
 b. 1000人あたりの犯罪件数が10件。ただし全て強盗殺人

2. 次のうち、より危険な国はどちらでしょう。
 a. 1000人あたりの犯罪件数が100件。ただし、犯罪の認知率が高く実際の発生率との乖離は少なく検挙率も高い
 b. 1000人あたりの犯罪件数が10件。ただし、警察がほとんど機能しておらず犯罪の認知率は著しく低く検挙率も低い

 その他、合法非合法が国によって違ったりもするね。具体的には大麻とか。極端な話、法律を一切廃止したら犯罪のない国ができあがる。失敗国家の犯罪発生率は著しく低いはずだ。


9/8(火)

 ぐむむ。
 作業Aの実装と、作業Bの設計と、作業C、Dの見積もりと、ミーティングの議事録書きをやらにゃならん。
 少なく見積もって3人分の作業ですがやっぱ私一人でやらにゃなりませんか。せめて見積もりと議事録は誰か他の人にやって欲しいんですが。

南米最古級の金の耳飾り発掘、アンデス神殿遺跡で
 久々に民博行きたいねぇ。
 11/3のフォーラムには行くつもりにしてるけど。
 それはともかく、このニュース。パコパンパって初めて聴いたけど場所や時期的にカラル遺跡との関連? ググってみてもこのあたりは妙に情報が少なくて良く判らん。
 そんなわけで皆様もっとカラル遺跡を評価すべきだと思います。マジで。だって、「文明の曙」の時期に、西洋東洋の文化圏とは全く別に、コロンブスより4、5000年も前に、人間が新大陸に渡って文明を築いていたんだぜ? これを凄いと思わん人は不感症ですか? とか言いたくなるくらいだ。


9/5(土)

 エコール社主催のイベント「デスケイブ」に参加してきた。

 以下、リポートを「エコールの今後の方針」「イベント私的感想」「猫キャバ」の3つに分けて書く。

○エコールの今後の方針

・エコールはもう設立20年で、今は第4期にあたる。この期はそろそろエコールもオリジナルゲームをまた作る。(※1)
・HPのほうで「デスクリムゾン レゾナンス」ってのを始めた。
・「デスクリムゾン3」にあたる「スピアクロゥ」は、「レゾナンス」の考え方の元に作る。2年ぐらい後には出せるかと思う。(※2)
・その際、エコールが提供する素材は自由に使って貰って構わない。
 (ここで社長はゲーム本編の発売前に異様に盛り上がった「センチメンタル・グラフィティ」の例を挙げた。ああ言うのを想定しているらしい。「うちだったらあそこまで盛り上がったら本編出さないけどね」)
・最近のゲームで流行ってる、線の細い絵柄は僕は好きじゃない。個性的な絵師さんと何人か交渉中。
・「スピア・クロゥ」は完成度重視のゲームではない。「無茶なものを無茶なクオリティで出す」のがコンセプト。
・原作は僕が書く。デザインは強力な助っ人の「あにき」さん(氏作成の「ビックリマン風コンバット越前シール」の完成度が無駄に高い)に手伝ってもらう。あと、もちろん「嫌絵」の南国髭将軍さんにも。
・名前に「デス」が付くイベントはこれからも年一回行っていく。それ以外でも「~マニア」とか適当に名前を付けてイベントはやりたい。(※3)
 ※1、数字の部分は記憶違いの可能性あり。その他もメモが間に合わなかったところもあるので間違いがあるかも。
 ※2、機種は明かされず。流れ的にWiiかPCだろうと思われるが……。
 ※3、今年のイベントの行き先には「中尊寺」等という無茶な案もあったが何か適当に口実を付けて実現させるつもりらしい

○イベント私的感想

 朝。三宮へ。
「中型サロンバス」を配車するとのことだったので唐沢寿明が出てきて「介の字貼り」とかやるのかと思っていたが、外から見る限りはごく普通の観光バス。じゃあサロンバスって何やねんと思って調べてみたら、つまりはアレだ、中にテーブルがあってサロンみたいになってるのが「サロンバス」なわけね。またひとつ賢くなった。

 まあそれはともかく。

 バスの中で社長が向かいに座ったので話しかけてみた。
「今年は参加者少なめですね」
「去年はスタッフで管理できる人数を完全に超えてたからね。今年は人数減らそうと思って」
「じゃあ、意図的にメディアには情報流さなかったんですか」
「うん、今年はね」
「そう言えばWebの告知も申込日短縮しましたよね。あれはちょっと凹みました」
 (http://deathcrimson.info/wordpress/?p=174参照)
「君は気にするタチだね」
「ええ、めっちゃ気にします。なので謝罪と賠償を」

……などとたわいない会話をしているうち、参加者も全員揃って一路竹田城址へ。

 (このタイミングで社長より「今後の方針」が語られる)

 車中、ケンミン様より頂いたビーフンを分けていただいたり。


2009/09/05 ケンミンのビーフン各種


 いきなりクーラーボックスから完熟ドリアンが出てきて一同騒然となったり。

 そんなこんなで竹田駅に到着。

 で。
 駅そばにはこんな看板が。

2009/09/05 竹田城址 0.8km


 な~んだ。1キロ弱歩けば着くんじゃん。思ったより近いな。
……と思った(であろう)一行は、大きく期待を裏切られることになる。





2009/09/05 山登り

 たかだか800メートルの距離に、先頭集団で25分、最後尾は45分も掛かるという有様。それどころか途中でリタイアしてタクシーで上ってきた組まで。
 これ、普通の登山よりきつかったような気がする。登山道って普通、登りと平坦な道とが交互に来る感じで、緩急織り交ぜて上っていく感じだが、ここは容赦がないというか、ひたすら登りの連続。高低差350メートルを800メートルの道で歩き切るんだからそりゃきついわな。(つうことは平均勾配は25度程度で良いのか?)
 こりゃ何というか、参加者20人だったから収集付いたけど、去年くらいの人数だったらえらいことになってたような気がする。

 しかし、それだけのことはあり、「天空の城」の眺めは素晴らしかった。





2009/09/05 天空の城


 特に右下の写真はなんか騙し絵のような遠近感。

 で、昼食。

 今年は「去年は『普通すぎる』と言われたのでリベンジする」と社長が息巻いていたので期待したのだが、弁当自体はごく普通で拍子抜け。
 他にイナゴの佃煮とドリアンも出てきたが、イナゴは甘エビっぽい食感で普通に美味いしドリアンもなかなか悪くない。と言うかドリアン、食べているうちに匂いが気にならなくなり、イチジクに似たクリーミーな食感も相まってすごく美味しくなってくる。
「あの、もっと頂いても良いですか」
「どうぞどうぞ。まだまだありますから遠慮無く」
 一人でぱくぱくがつがつ食べているうち、ふと、「ドリアンは食べ過ぎると毒」「ドリアンを食べたあと酒を飲むと死ぬ」と言う俗説が頭を掠めた。
(そう言えば夜は宴会じゃん。ていうか既に自分一房まるまる食べてるし)
 本当は全部食い尽くしても良いくらいの気分だったが、もしもの事を考えそれ以上は遠慮することにした。(ちなみに上記俗説は迷信のようです)

 下山した後、バスで生野銀山へ。
 本来「デスケイブ」のメインイベントの筈なのだが、竹田城の山登りと素晴らしい眺望とで一行がすっかり「やり遂げた感」に包まれて、「メインは終わったけどアンコール的な?」みたいなムードになっているのがありありと判った。時間配分(竹田城が3時間弱、生野銀山は1時間程度)的にも実質メインは竹田城だったと言って良いと思う。

 で、生野銀山。


2009/09/05 生野銀山


 なかなか「いかにも生野銀山」な写真が無くて「文字」に逃げてしまったが、実際鉱山って鍾乳洞なんかに較べて面白みがちょっと判りにくい(「デスクリムゾン2/OX」の「エルミデ鉱山」のモチーフとのことだが、あちらはもっと自然の洞穴っぽい雰囲気だったように思う)。
 そんな中で面白いと思ったのは、近代以降の機械掘りの遺構。具体的にはばかでかい重機やエレベータとか。


2009/09/05 炭坑列車?

2009/09/05 エレベータ


 何というか、映画「メトロポリス」を彷彿とさせるディストピア風味。炭坑での仕事などとてもやりたいとは思わないが、こうやって端から眺める分にはとても面白い。

 鉱山を出た後は、隣にある吹屋資料館と鉱山資料館へ。
 鉱山資料館は資料の方向性が散漫で特に何を見せたいのかが不明確になっているきらいもあったが、鉱山の立体模型はなかなか圧巻。あと、水力発電のタービンがどんと置いてあるのは迫力があった。
 生野鉱物館感にも行きたかったが、時間が全く足りず残念ながら行けなかった。このためだけにまた来ることも当分ないと思う。

 その後またバスに揺られること二時間、三宮で解散。
 その後猫キャバで宴会が始まる。

○猫キャバ

 デスケイブの後は猫キャバで飲み会。
 デスケイブの流れでほぼ全員……とは行かないが、8割程度の方々がそのまま参加。参加者は15人だったかな? 半公式イベントだと思ってせっかくだからと今回初めて参加された方もいらっしゃるようだが、多くの方とは気が付くと年に数度お会いする細くて長い付き合いになっている。
 飲み会の席で、全員が自己紹介を行ったのだが、そのうちの複数の方が「斑猫氏に声を掛けられたのがきっかけ」と仰っていたのにはちょっと吃驚した。
 どうも私は「他の見知らぬ人間と同じ空間にいて会話がない状態」には気まずさを感じるらしい。なので、とりあえず話しかけて「知り合い」になってしまうと気まずくなくなるので積極的に声を掛ける傾向がある。その辺はゲーム理論で説明することも出来るが、とにかく「赤の他人とは軽く知り合いになっておくのが一番良い可能性が高い」と言うこと。特にああいうイベントだと共通の話題は必ずあるので話しかけやすいし。
(という感じのことを自己紹介の場で説明したら、何故か拍手が起きた)

 で、猫キャバには8月にも来たので猫を構うのはほどほどに、
……猫を構うのはほどほどに、何をしてたのかを思い出してみたのだが、どうも不思議博物館の館長さん(角さん)と喋った記憶しか残ってないな。それ以外は何してたっけ。
 で、角さんとの会話。
 自己紹介にて、私が「プラネタリウムが好き」「ミュージアム通いが趣味」「でも民族・民俗・自然史・歴史・科学系は好きだが美術系は苦手。私はアートの見方が判らない」と言う意味のことを言ったことを踏まえて、こんな話をしてくれた。

――「津山科学教育博物館」をご存じですか。
 あそこは私が目標とする博物館です。
 あそこは恐らく日本一多くの剥製を収蔵しています。もちろんみんな本物……と言いたいところですが、カモノハシだけは実物を入手できず、作り物を展示してあるらしいです。
 もともと個人のコレクションから作られた博物館で、それだけに、個人の意向が強く反映されています。小さいプラネタリウム施設までありますよ。この数十年稼働されたことはないらしいですが。博物館の名前に「教育」と付いていますが、これは、子供への教育をを強く意識したものだかららしいです。
 ただ、そもそもが個人のコレクションなだけに、展示替えやメンテナンスが行き届かないと言う問題があり、どんどん古びているというのが現状らしいです。最近は展示と言えば乃村(工藝社)ですが、ああいうのとは全然違います。交通の便は非常に悪いですが、博物館がお好きなら是非行ってみてください。都築響一の「珍日本紀行」にも紹介されていますよ。

 あと、博物館は「美術系」「自然史系」等に分類されたりしますが、私の「不思議博物館」は、そのあたりの境界を乗り越えたいと思っています。
 たとえば不思議博物館の「巨大クマムシ」ですが、あれは「模型」なんです。伊丹昆虫館には巨大なハチの模型があるでしょう。あれと同じなんです。ただ、拡大率を1兆倍にしただけ。途方もなく拡大することで、生体模型はアートにもなりうる。そう言うのを狙いました。

……とても面白い話だと思った(個人的に「ミュージアム展示→乃村」の解説が不要だったのは初めて)。
 ただ、不思議博物館はあくまで「個人博物館」だから出来ることであって、公営のミュージアムが同じような事をするのはまず無理だろうなとも思った。これは別に「組織としての意志決定機関」の融通が問題になる(つまり小回りがきかない)と言う意味ではなく、んー、説明が難しいな。特別展とか、展示の一ブースとかだと「アリ」だとは思うが、全体の方針としてそう言う方向性を狙う根拠がない、と書くと通じるだろうか。

 って、展示の境界の話をしたのでついでに書くが、ミュージアムのインタラクティブコンテンツはゲームと融合していくと思う。と言うか、「ゲーム」と言う概念は拡散し、(特に教育方面に)浸透していくと思う。そうなると「ゲームらしいゲーム」は逆に衰退していく。これは日本でSFが辿った道と同じだ。


9/1(火)

「民主党さんの思うとおりにはさせないぜ」――産経新聞、Twitter上での「軽率な発言」を謝罪

 この産経社会部のtwitter、あまりに頭が悪い発言なのでてっきり中高生あたりのなりすましかと思っていた(大学生としても幼稚すぎる)のだが、本物だと知って本気で驚いた。こんな記者雇ってて大丈夫か産経。

> 産経新聞は1993年、テレビ朝日幹部が非自民政権の成立を目指す報道方針を明らかにした、とされるいわゆる「椿発言」を一面で報じ、新聞協会賞を受賞した。
「椿発言」が問題とされたのは、あれがテレビ局だったから。新聞社だと問題にはならなかったはず。
 テレビ局だと問題になって新聞社だと問題にはならないのはなぜかと言えば、テレビの電波は自由参入できないリソースの限られた公共物だから。だから建前として公正中立が求められる。新聞は参入自由な世界なのでいくら偏っていようが問題はない。商売にならない主張をしていたら淘汰されて消えるだけだ。
 なので、今回の産経のこれが「椿発言と同じだ」と主張する人はたぶん、その辺の違いを判っていないか、判っていてなお違いは論ずるに足らないと思いこみたがっているかのどちらかだと思う。
 個人的にはテレビ局は建前として中立性を掲げるのは仕方ないにしろ、新聞社は旗幟鮮明にすべきだと思う。なので主張を明確にする分には全く問題ないが、今回の産経のこれはあまりに発言の頭が悪すぎた。どこの足りないネトウヨかよと。