「DEATH CRIMSON OX」体験リポート
2000年10月13日(金)より、大阪難波のゲームセンターアビオンにて
アーケード版デスクリムゾンOX(略称「マルペケ」)の5度目のロケテストが行われました。
(もうしばらくの間実施されるようです)
完成度はこれまでのバージョンより飛躍的に上がり、
「ロケテスト版」というより「先行公開版」と言った趣です。
例によって写真もいくつか撮ってきましたので公開します。(クリックすると原寸表示します)
● ストーリー
- ストーリーは、プレビューバージョン3を簡略化したような感じです。
アドバタイズ時にプレストーリーが説明されますが、文量は前回のバージョンの半分以下だったのではないでしょうか。
そのアドバタイズストーリー全文はこちら。前バージョンと比較してみてください。
(例によって大部分を記憶に頼っているため間違いがあると思いますがご容赦ください)
● ゲーム本編
- システム
- 演出として「一瞬だけのイベントシーン」で状況説明をしたりする場面がちらほらと追加されています。
ゲームの展開を止めることなく雰囲気を盛り上げる狙いとしては効果的かも。
- プレイ中に突如整然と謎のキャラが現れ、全滅させるとボーナス、といったシステムが追加されています。
このキャラ登場時には基本的には他のキャラも登場しませんので、ゲーム中に突如ボーナスステージが始まる、と言った印象。
ただ、他の敵キャラからやや浮いて見えるのは事実ですが、それを「気分転換・息抜き」とみるか「雰囲気を壊す」と見るかは人によりそうな気も。(ギャラリーからは笑い声が上がっていましたが)
- ステージ1
- 舞台は「アゼリアストリート」。ステージ構成に以前のバージョンから大幅な変化はありません。
- ボスは「サブリミナー」、ソード・ザ・スティンク。プレビュー3からやや難易度が上がったような気がします。
一面の中盤、上空から敵が現れる際に挿入されるイベント。
「上から来るぞ、気を付けろ!」
デス1ファンならニヤリ、とするシーンです。
- ステージ2
- 舞台は「グレッグ博士の自宅(プレビューバージョン3の「クリンゲル療養所」)」から、謎の女性に誘われ「ザッハウ倉庫」へ。
- シューティング面については大幅な変更点はありません。
- ボスは「メタルグロブス&グロブス、球体トレーサリィ」。
前バージョンの「クローングロブス」と言う設定はボツになったようです。
2面プレイ中に突如整然と現れる謎のキャラ。
ところでこのキャラ、モチーフは「蝶」でしょうか?
ムキムキなマッチョマンの胸筋部分かも……って、そんなわけないですね、はい。
見事ステージクリア。
ランクに応じて称号が与えられます。
写真では「魔性のプロ傭兵」。
確認した限りでは、形容詞が4通りで名詞が8通り。
「伝説のクリムゾナー」から「慎重なお笑い芸人」まで全32通り(?)の称号があるようです。
- ステージ3
- グレッグに導かれ、舞台は「ポルベニール大学」へ。
- ボスは「もっとも残忍と言われる」「狂乱のサブリミナー・かりん」。前バージョンと比較すると、バック転中の当たり判定がなくなってかなり強くなっています。
- ステージ4
- 舞台は「飛行機格納場(前バージョンまでの「リュイス飛行場」)」からパット君の愛機でサファールへ。
サファールでアッシムに出会いバーミヤと戦います。
- プレビューバージョン3とは違い、アッシムはサブリミナーではないそうです。
ちなみにストーリーを整理した結果でしょうか、アルガはいなくなっています。
- ボスは「バーミヤ」。信じられないくらい弱いです。
今バージョンから初登場のくせに結構重要な位置づけのキャラ、アッシム。
パットやリリーが泣いているぞ。
というかもしかしてダニーやマーサ、アルガは存在すらしなかったことになってますか?
でもマーサはアドバタイズデモで一瞬出てくるんですけどどうなってるんですか。
信じられないくらい弱いボス、バーミヤ。
ひたすら撃ちまくっているだけで倒せます。
なんか間違ってるような気がするくらい弱いんですがこれでいいんですか。
- ステージ5
- 舞台は「SMOバイオテクノロジー研究所」。全バージョンのステージ4の後半部分が分割されて独立したような感じ。
幕間的なショートステージです。
- ボスは「デス・トレーサリィ」。全バージョンの4面のボスとほぼ同じです。
写真では残像しか残っていなくて解りにくいですが、脳ミソに目玉を付けたような謎のキャラ。
なんて事はないキャラですが、何故か全ゲーム中でこのシーンにしか登場しません。
エコールは一体何を思ってこんなキャラを入れたのでしょうか。
見事全ステージクリア。短いスタッフロールが流れます。
これを見ると、ほんの数人でマルペケが制作されていることが解ります。
● プレイしての感想等
- 完全に個人的な感想ですが、特にゲームとしての不満点はないです。
ストーリーや演出もかなり効果的になり、「これがホントに前バージョンまでと同じスタッフが作ったのか?」と思うくらいプロっぽくなってます
(前バージョンまではシロートっぽかったのか?というツッコミは図星なので却下)。
- また、なかばやけっぱちめいた過剰なまでの爽快感の演出によって、かなりプレイしていて気持ちいいゲームになっていると思います。
特に二人プレイだと難易度は下がるしスコアは上がるし、さらに個室筐体だったりするとデートコースでラブラブショットな感じです(意味不明)。
- ただ、「過剰なまでの爽快感の演出」が「うるさい、騒がしい」と感じられるような気がしないでもないです。
攻撃がヒットするたびに「ガシガシガシ!」「ビカビカビカ!!」「ドシーン!」と画面が揺れ光り鳴るのでプレーヤーやギャラリーが失神しないか不安になります。(←やや誇張)
残すところは微妙な調整のみのようですので、完成版に期待しましょう。