デスクリムゾンOXロケテストバージョン3体験リポート
2000年8月5、6両日に、待望のデスクリムゾンOX(略称「マルペケ」)バージョン3ロケテストが行われました。
場所は例によって大阪難波のゲームセンター「アビオン」。
今回はあまり写りの良い写真が撮れなかったと言うことと、見た目的には余り変化がないと言うことで、写真は控えめデス。
写真はクリックすると原寸表示します。
● ストーリー
- 今回のバージョンでもっとも変化があったのは、なんと言っても「ストーリー」でしょう。
アドバタイズ時にプレストーリーが説明されますが、その説明がかなり長いためちゃんとストーリーを把握している人は少数だったように思います。
そのアドバタイズストーリー全文はこちら。
(大部分を記憶に頼っているため間違いがあると思いますがご容赦ください)
● ゲーム本編
- システム
- ソフトじゃなく筐体の問題ながら、2人プレイは3クレジットでオーケーだったのが、4クレジット必要になっていました。
これで、協力するフリをしながら他人のプレイに1コインで乱入、という技が使えなくなったのは残念なところ。(ぉぃ)
- 弾数は6から10へ。親切すぎず難しすぎず、適度な設定だと思いました。
- ライフは5から3へ。後半面はこれではかなり厳しい……。
- デスコスモス、最初は「宇宙」のイメージだったらしいですが、デザイナーの暴走で花のコスモスに。今バージョンでは茎までついて、だれがどう見ても「花」です。
- ステージ1
- ゲーム開始時、黒背景で「Death Crimson OX」「Presented by Ecole Software Corp.」の文字が。結構カッコいいです。
- 舞台は「アゼリアストリート」。ステージ構成に以前のバージョンから大幅な変化はありません。
途中でリリーを攫ったザザ提督が登場、ヘリで逃走します。
- 非難囂々だったヘリの音が直っていました。(笑)
- ボスは「サブリミナー」、ソード・ザ・スティンク。基本的にこれまでと同じながら、ちょっとバランスが変更(改善)されていました。ちなみにBGMはデス1の「フライリハード」! 「あの曲ってこんなにカッコ良かったのか!」と感嘆するカッコ良さです。
連射を食らって倒れるソード・ザ・スティンク
- ステージ2
- 舞台は「クリンゲル療養所」から、グレッグのマーカー(正体はサブリミナー・かりん)に誘われ「ザッハウ倉庫(?)」へ。
- シューティング面については特筆すべき変更点はありません。ストーリーが違うだけデス。
(クリンゲル療養所ではシューティングパートはありません)
- DC版デス2では「病院」だった場面が「クリンゲル療養所」に設定変更されていました。
- ボスは「グロブス&クローングロブス、球体トレーサリィ」。
これはそれぞれ、前バージョンまでの「メタルグロブス、グロブス、デスボール」にあたります。
ちなみにグロブスはゴキブリじゃなくてハリネズミだったそうで。
ステージクリア画面。「ランク」と「呼称」が追加されています
- ステージ3
- グレッグに導かれ、舞台は「ポルベニール大学」へ。
- ステージ1及び3において、クリーチャー「スケルトン」が初登場。
ステージ1では顔見せ程度でしたがこの面ではグレッグの部屋にて大量出現。
撃つと「ガシャーン」と激しい音が。
ちなみに攻撃方法は「蹴り」。(かりんのモーションの流用?)
- ボスは「もっとも残忍と言われる」「狂乱のサブリミナー・かりん」。バック転中にも当たり判定が出来たことで大幅に弱体化。登場デモで「クリムゾンと言えども 私には連射できない」という説明的セリフを吐く割には連射しまくれます。謎。
グレッグの部屋にて出現するスケルトン(画面左)
- ステージ4
- 舞台は「リュイス飛行場」からパット君の愛機「イエローバナナ」でサファールへ。
しかし途中で「マジョーン砂漠」に不時着し「SMOバイオテクノロジー研究所」へ。
- アッシムはサブリミナーとのことデス。
アルガはアッシムのことを「アッシム様」と呼んでいたことから、
ふたりの関係もDC版とは違うのかな?
- DC版デス2では「病院」だった場面が「クリンゲル療養所」に設定変更されていました。
- ボスは「デス・トレーサリィ」。要はロケテストバージョン2の「デスボール」。
「リリーはデス・トレーサリィによって拷問を受けている」という言及もありましたが、果たして……!?
ちなみに倒し方はこれまでと一緒ながら、途中でパット君が修理の終わった愛機「イエローバナナ」を駆り手助けに来ます。
- ボスを倒すと今バージョンは終了。
- 4面終了時「鋭意制作中。正式発表にご期待ください」とのメッセージが表示されたことから、マスターアップは近いものと思われます。
ネームエントリー画面。文字を撃って選択する形式に。
● プレイしての感想等
- 「難易度が上がった」とエコール自身が表明したほどには難しくなった感じはしませんでした。
- これまでのバージョンに較べ、格段に実装上およびシステム上の粗が無くなってきたため、「爽快感あるガンシューティング」を期待してプレイするぶんには期待を裏切られることはない出来になっていると思います。
特に二人プレイだと大幅に難易度が下がるため、カップルがキャーキャー言いながらプレイするにはいいかも。
- ただ、現時点のバージョンでは全ての敵を倒さないと次に進まないため「敵を撃ち漏らす」ということが実質あり得なくなっており、エコールはこれを「転稼ぎゲームとしての幅が狭い」と認識していらっしゃるそうです。
これについては今後変更するとのことですが、それによってゲームバランスが崩れないか心配ではあります。
- これまでのエコールゲームは「見た目は地味(または「異常」)だけどやってみると面白い」という、所謂「引きが弱い」ゲームが多かったように思いますが、この「デスOX」についても同じことが言えるのでは。
延々ストーリーが流れるアドバタイズはいまいち引きが弱いと言わざるを得ないような気がします。
どれだけ人に「面白そうだ」「やってみたい」と思わせるか。
今後のエコールの最大の課題はそこにあるのではないかと思います。